周の六礼とは納采(のうさい)・問名(もんめい)納吉(のうきち)・納徴(のうちょう)・請期(せいぎ)・親迎(しんげい)をいいます。
まず媒酌人をもって婚姻の意志を通じさせた後に、礼物を送って采択の礼を行います。
これが納采であり、采は採択の意味をもたせています。
和訓栞には納采をアトヘとして「相問の義なるべし、納采をアトフルコトと読むと同じ」とあります。
次に主人が書をそなえた使者を使わせて、その娘の生母の姓氏を問うことが、「問名」となります。
この問名の後、占いをおこなって吉兆を得たならば、相手の女性の家に告げて初めて婚姻のことを決める
「納吉」が行われます。
その後、男の家から女の家に贈り物をして婚約成立の証しとします。これを「納徴」といいます。
この後「請期」といって男子の家から女子の家へ行って結婚の期日を選びます。
そして「親迎」は自ら嫁の家に行って嫁を迎えてくる儀式です。