立った姿勢
足は平行に踏む事が大切になります。重心は土踏まずの前の方にかけます。爪先を開いてカカトを合わせると重心はカカトにかかってしまいます。そして頚椎及び腰椎を正しく据えることです。頚はあごを浮かさないよう、襟のすかないよう、耳が肩にたれるよう、と教えています。手は自然に下げ、指が開かないように注意をします。意識を小指におくことも一つの手段です。

 

昔の本には「腰は本である。腰よりして胴、胴よりして肩、肩よりして頭、肩につきたる肘、肘につきたる手、また腰よりして股、股につきたるすね、すねにつきたる足と、この一身の内、本末をわきまえ、その本から直す心得あるべし。自ら末の筋骨ろくになるものなり。」と記されています。

よい姿勢

  1. 正しい脊柱にそって背筋を真っ直ぐにする
  2. 内臓を圧迫しない(内臓の機能を妨げない)
  3. 必要最小限の筋肉の働き(筋にかかる負担が少ない)
  4. 静かな呼吸
  5. 見て美しい

悪い姿勢

  1. 胸を凹まし腹を出す姿勢はバランスを取るため膝が曲がる
  2. 出っ尻・鳩胸は、ふくらはぎに力が入る
  3. 上体を後ろに反って腹を出す姿勢は太った人に多い
  4. 首を前に出すと上体が前にかがむ
 

 
座った姿勢
 

正座をすると体全体の筋肉が緊張して、脳に刺激を与えます。頭の回転をよくすることにもつながります。正しい座り方は、足の親指だけを重ねること。カカトをやや開いて足掌を自然に寝かせるます。膝頭は、男性は握りこぶし一つ分開き、女性はぴったりとつけます。手は自然に膝の上に置き、肩の力を落としてゆったりと呼吸します。
ストレスの多い日常の中で、一時でも静かな時間を持つことは、心を平静にし、かつ姿を端正にします。

 

膝の間隔(男性)

膝の間隔(女性)

足掌の重ね方